えー、今日のホスト部は童話の衣装でいくみたいです。
あ、昔話じゃないからね!童話だから!

で、皆の衣装は…

環先輩…王子様
ハニー先輩…小人さん
モリ先輩…野獣
鏡夜…魔女(魔術士)
馨…アラジン
光…ピーターパン
ハルヒ…ピノキオ
だそうです。
俺は…おっと、僕は決まってないのかというと…女装させられるみたいです。何故女装か?というと―――





30分前―――

鏡夜から今日の衣装を渡された。その衣装は、

・・・ ・・・
お姫様のドレス
だった。

青く、ロング丈の舞踏会で着るようなドレス―――
つまり、女装しろということ。

絶対無理!!第一、男装してることがばれてしまう。
だらだらと汗を書きながら、固まっている紫音に光と馨が近づいてきた。

「紫音ー。早くー」

「着ないのー?」

紫音を急かす2人。

「だ、だって、これ。」

「「シンデレラのドレスでしょー?」」

平然として言う2人。どうやらこの2人が仕組んだようだ。

「なっ!わかってんのかよ!だったら「「女装してネ!」」

「はっ?いや、無理だから!!」

「「えー。」」

「えー。じゃなくて!」

「ったく、紫音はノリ悪いなー。」

「ねー。あ、鏡夜先輩ー。」

押し問答が続く中、馨がなにかを思いついたように、鏡夜を呼んだ。

「なんだ?」

めんどくさそうに現れた鏡夜。だが、すぐに表情が変わることになる。

「「紫音に女装させていいよね?」」

「いいぞ。」

即答した鏡夜。しかも、“女装”という言葉に笑いを堪えている。
確かに、女装ではないけど…

「鏡夜!なんでお前が決めて「幼なじみだからだ。」

「なに言って、「それと先輩の言うことは絶対だろ?」

くそー。産まれたのが1年先なだけだろ!
でも、黒い笑みをした鏡夜に言うなんてできなかった。…ある意味自殺行為だ。


ということで、今着替えをして、光と馨に見せてる所…でも、2人が固まっている。そんなに可笑しいかな…?しかも、光は顔が赤い…?


「光?馨?」

「ねぇ、紫音さぁなんで似合ってんのさ。」

拗ねたように言う光。

「え?」

「イタズラだったのに意味ないじゃんか。」

イタズラだったのか…。気付かなかった…あぁ、敗北感が。

「いっそのことさー。女になっちゃえば?」

はい?すいませーん。一応、僕、女でーす。
…って、もしかして…ば、ばれた?!…い、いやいやそんなことは、ない…よね?

「いいんじゃないか?」

え?鏡夜…?なんでのってんの?……わー。僕にはわからないことばかりだー。

「「なーんて冗談。」」

じょ…冗談?!この野郎!双子め!焦ったじゃんか!
「まぁ…鏡夜先輩ものってくれるなんて思わなかったけど。」

と、とりあえず、ばれなかったみたいです。この格好は結構問題だけど…。
さて―――


「いらっしゃいませ。お姫様。」



衣装合わせ

((…少しときめいたんだけど))
(やっぱり女?)
(僕…ヤバイ…か、な。)



  End





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春様より相互の貰い物です。
キャラの特徴、出てますね〜。
お持ち帰りは不可です。